国立カイロ博物館所蔵
黄金のファラオと大ピラミッド展
2017/07/08(土) 〜 2017/08/27(日)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
西山 健太郎 2017/08/22 |
8月6日(日)福岡市博物館にて、古代エジプトのロマンを味わい、洋酒・クラシック音楽・マジックといった大人の愉しみを知るトークイベント「黄金のミュージアムバー」が開催されました。
特別展「黄金のファラオと大ピラミッド展」の関連企画として、福岡の飲食文化・芸術文化に関する情報発信を行う非営利団体・福博ツナグ文藝社がプロデュースした同イベントをダイジェストでレポートします。
「黄金のミュージアムバー」は2部構成で開催され、第1部の会場は福岡市博物館1階のエントランスホール。館内に響き渡る大きな歓声に、続々と観客が集まってきます。
観客の視線の先には、クルーズトレイン「ななつ星in九州」のメインマジシャン・黒崎博斗さんの姿が。エンターテイメントの本場・ハリウッド仕込みの見事なマジックパフォーマンスに大人も子どもも興味津々です。
続いて、九州内外の演奏会で活躍するアーティスト、松本さくらさん(ヴァイオリン)、正村まどかさん(ヴィオラ)、池田美世さん(ピアノ)によるクラシック音楽の演奏。エントランスホール全体に響き渡る美しい音色に、観客の皆さん、息を飲むようにして聴き入っていました。
第2部は2階の喫茶室に会場を移して開催。
福岡市博物館の堀本一繁学芸員による「黄金のファラオと大ピラミッド展」の見どころ解説では、「ファラオ(古代エジプトの王)を象徴する、頭巾をかぶった黄金のマスクは3点あり、一番知名度が高いのはツタンカーメン王の黄金のマスク。ただ、今回の展示の目玉となっているアメンエムオペト王の黄金のマスクは3点の中で唯一口角が上がっている。笑みを見せているのは、3点のうちこのマスクだけ。『ツタンカーメンをしのぐ黄金の微笑』は一見の価値ありです。」という堀本学芸員の説明に、観客たちから驚きと感嘆の声が上がりました。
続いて、このイベントを企画した福博ツナグ文藝社の樋口一幸代表(ウイスキートーク福岡実行委員長、Bar Higuchiオーナーバーテンダー)によるスコットランド産シングルモルトウイスキーのセミナー。観客の皆さんは、3種類のシングルモルトウイスキーをストレートで飲み比べながら、樋口さんの話に耳を傾けます。
「これまで日本で一般的に飲まれてきた『ブレンデッドウイスキー』は、数十種類のモルト(大麦麦芽)ウイスキーと2〜3種類のグレーン(穀物)ウイスキーを配合したもので、クラッシック音楽でいえば、“オーケストラ”的なウイスキー。一方、『シングルモルトウイスキー』は、“単一”の蒸留所から生み出された、という意味の“シングル”で、その蒸留所独自の個性がいかんなく発揮されたモルトウイスキーのこと。オーケストラではなく、ピアノやトランペット、ヴァイオリンなどのいわば“ソロ”。近年、世界で空前のブームとなっている理由がその強い個性と多様性にあります。」
トーク終了後も、クラシック音楽の演奏やテーブルマジックの披露など、盛りだくさんの内容。予定していた1時間40分があっという間に過ぎ、大きな拍手に包まれてお開きとなりました。
福岡市博物館の特別展「黄金のファラオと大ピラミッド展」は8月27日(日)まで。日本各地を巡回してきたこの展覧会も、今回の福岡展でフィナーレを迎えます。
また、「ウイスキートーク福岡」監修のスコットランド産シングルモルトウイスキーが福岡市博物館の喫茶室で常時提供される特別企画「ミュージアムバー」も同じく8月27日(日)まで開催中です。
そして、福岡市博物館では、「黄金のトワイライトミュージアム」と銘打ち、8月27日までの金曜・土曜・日曜は閉館時間を延長し、20時まで開館。17時30分以降は、「黄金のファラオと大ピラミッド展」が団体料金、常設展が無料と料金もおトクになっています。
ご家族やご友人とこの夏最後の思い出づくりに、福岡市博物館で黄金色に輝くひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
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樋口さんによるインタビュー記事を読めば、さらにウイスキーの世界を知ることができるはず。本記事とあわせて是非どうぞ。(編集部)
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