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インスタ映え間違いなし! “金魚”と“アート”の癒し空間「アートアクアリウム」【レポート】

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大迫章代
2018/04/04
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「アート」と「アクアリウム」が融合したユニークな展覧会「アートアクアリウム展」。会場内に美しくディスプレイされたさまざまな形の水槽に、何千、いや何万という金魚が優雅に泳ぐさまは、その照明や音響効果もあいまって、“ここ竜宮城?”と錯覚するくらい幻想的だ。今回は、そんな異空間体験ができる「アートアクアリウム展2018~博多・金魚の祭~&ナイトアクアリウム」(JR九州ホールで開催中)の会場をレポートします!
「アートアクアリウム展」は、アートアクアリウムアーティスト・木村英智さんがプロデュースする、世界で唯一の“生きた水族”(金魚)によるアート作品の展示会。ただでさえ美しい金魚が、ショーアップされたステージで舞い踊る(舞い泳ぐ)様に、純粋な驚きを覚える内容になっている。(「アートアクアリウム」誕生のいきさつは、木村さんのインタビューで紹介しているので、興味のある方はこちらもご覧ください)

 

会場に足を踏み入れた瞬間、その水槽の美しさと、その中をひらひらと泳ぐ金魚の数に圧倒される。キラキラと輝く水の中を、ゆらゆら、ゆっくり泳ぐ金魚の動きに合わせて、時間までゆったりと引き伸ばされる感じだ。

<金魚品評>金魚の正しい見方“上見”という方法で、金魚の美しさをシンプルに鑑賞することができる

 

九州初上陸の<九谷金魚品評>

こちらは伝統工芸を取り入れたアートアクアリウム<九谷金魚品評>。上からは、正しい金魚の見方で金魚を鑑賞し、横からは九谷焼で描かれた華やかな金魚の模様を楽しむことができる。

そして、目を引くのは、会場手前にドーンと鎮座する<超・花魁>。その周りを縁取るように正方形や六角形の水槽と、色とりどりのビーズが入った円筒が置かれている。

3000匹の金魚が泳いでる、世界最大級の金魚鉢「超花魁」

中央で神々しい威光を放つ<超・花魁>。この中に泳ぐ金魚はなんと3000匹!この規模、このきらびやかさ…さすが、アートアクアリウム誕生10年の集大成と言われる世界最大の“スーパー”な金魚鉢だ。
周囲には<テマリリウム>と名付けられた水槽が並んでいる。<テマリリウム>は、“手毬”をモチーフにした水槽で、伝統工芸の伊賀組紐とコラボしたものだ。

そして会場の真ん中には、1000匹の金魚が泳ぐ<花魁>への壮大なアプローチとなる階段状の水槽と、<アンドンリウム>が並んでいる。

まるで神社や仏閣の祭壇のような演出を施された会場内
行燈をモチーフにした作品<アンドンリウム>

<アンドンリウム>は側面に施されたレースのグラフィックと、中に泳ぐ金魚が、様々に色を変える照明と共に複雑な影を残す。アートアクアリウムのライティングの集大成ともいえる作品だ。

最上段には<花魁>を中央にして、左右にはユニークなデザインのアートアクアリウム<ボンボリウム>が並べられている。

<花魁>の横で、優しい光を放つ<ボンボリウム>。時間差でゆっくりと彩を変える

 

<花魁>の周囲には<ボンボリウム>が並ぶ

 

感動はまだまだ続く。こちらも九州初登場となる<キリコリウム>。

江戸時代から続く伝統工芸、江戸切子のカットガラス工法の効果で、上から見ても横から見ても、ちょっと不思議な金魚の美しさを鑑賞できる。

まるで天の川のようなグラスのライトに導かれるように展示された<キリコリウム>
効果的に撮り入れられた合わせ鏡が<キリコリウム>の美しさをより引き立てる

上品で美しい<キリコリウム>のプロムナードを抜けると、いよいよ最後の間に到着。

奥に見えるのは、九州初登場の<床掛け金魚飾り>。生きた金魚の動きと、墨絵調の映像が融合した掛け軸型のアートアクアリウムだ。

そして前方に置かれているのは、玉手箱をモチーフにした<タマテリウム>。なんと、重厚なアクリルの水槽に施された金箔は24金!見た目も豪華な水槽を泳ぐ金魚まで一際高貴に映る。

床の間に見立てた空間に飾られた<床掛け金魚飾り>と<タマテリウム>

最後まで、“日本の美”とともに“金魚”の美しさにうっとりとさせられる幻想的な「アートアクアリウム展2018~博多・金魚の祭~&ナイトアクアリウム」。期間中18時以降は、「ナイトアクアリウム」として 会場内でドリンクも楽しめるそう。また土・祝祭日前の夜には DJプレイも!

金魚の華麗な舞を、いろんな趣向で楽しむことができる展示会。その美しい空間に癒されつつも、「これ、超インスタ映え~」とスマホで写真を撮りまくってしまうこと間違いなしだ。

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