特別展 黒田長政没後400年 黒田侯爵家の名品
知られざる黒田家「家宝」の近代史
2023/09/15(金) 〜 2023/11/05(日)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
2023/09/29 |
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福岡藩3代藩主黒田光之の時代、家の歴史に対する関心の高まりを背景に、黒田家ゆかりの宝の由緒を示す記録である「黒田家重宝故実」が成立しました。
「黒田家重宝故実」には、この太刀「日光一文字」は、天正18(1590)年の豊臣秀吉による小田原攻めの際、秀吉と北条氏との仲介を行った礼として北条氏直から黒田孝高(官兵衛・如水)に贈られたものと記されています。また、同時に吾妻鏡とほら貝(北条白貝)も贈られました。吾妻鏡は孝高の子で初代藩主となった黒田長政から2代将軍徳川秀忠に献上されましたが、太刀とほら貝は黒田家の「重宝」として代々大切に保管されました。
時は移って明治時代。大名から侯爵と呼び方が変わった黒田家では、家の宝である「家宝」を新たに決めました。「家宝」は「第一家宝」と「第二家宝」の2種類があります。藩祖孝高の功績を伝えるこの太刀とほら貝は、「家宝」の中でもより重要な「第一家宝」とされました。 (福岡市博物館学芸員・野島義敬)
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福岡市早良区の市博物館で特別展「黒田侯爵家の名品」が11月5日まで開催中。
=(9月29日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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