江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
2023/10/27 |
架空ロボットの内部メカをそれらしく描いた透視図は「マジンガーZ」の頃から続いていました。かつては玩具の箱や雑誌などで展開されていましたが、1980年代に入ると公式設定でも描かれるようになりました。最近のプラモデルなどでは、内部メカの再現が当たり前となっています。
その究極は、メカニックデザイナーの永野護氏が描くメカデザインで示されたのではないでしょうか。「重戦機エルガイム」(84年2月から1年間放送)でその非凡な才能が注目されました。86年には漫画「ファイブスター物語」をアニメ誌に発表し、現在も連載が続いています。
展覧会では、バナーやアクリル板などを用いて、彼がこれまで描いてきた主要なロボットたちを展示しています。「ファイブスター物語」に登場する「ディー・カイゼリン」に代表される彼のロボットデザインでは、内部メカが外部装甲のデザインを規定し、全てのパーツに役割があります。彼の作品世界では、巨大ロボットはリアルに存在しているのです。
(福岡アジア美術館学芸課長・山口洋三)
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福岡市中央区の市美術館で巨大ロボットアニメの歴史をたどる展覧会「日本の巨大ロボット群像」が11月12日まで開催中。
=(10月27日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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