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【コラム】夏の夜にともる物語 特別展「大灯籠絵」㊦  正月行事で奉納の大絵馬

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アルトネ編集部
2024/10/26
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 現存する「大灯籠絵」を最も多く手がけた絵師、白水耕雲(しろうずこううん)。本業は絵馬師で、初代(1876~1923)は大正時代初期には大学通り三丁目(博多区千代)に「白水絵馬店」を開いていました。初代は、見世物小屋の看板絵やのぞきからくりの絵師としても知られていました。

 家業を継いだ二代(1897~1974)は、昭和時代戦前期頃に現在の東区箱崎に転居しました。二代の活動は、福岡における地域の年齢組織「子供組」による正月行事「絵馬上げ」など、絵馬を奉納する風習と深く結びついています。「絵馬上げ」は、大みそかもしくは元日に子どもたちが町内の家々を訪ね、半紙に馬の絵を描いた紙絵馬や輪切り大根に松竹梅を刺した正月の供え物を手渡し、いただいたご祝儀で大絵馬を奉納する行事です。

絵馬「七本槍の豪勇福島市松の奮戦」 二代白水耕雲

 「七本槍の豪勇福島市松の奮戦」は、博多区青木の地禄(ちろく)神社に1972(昭和47)年に奉納された大絵馬。現在残っている二代の作品の中では、最後に制作されたものと考えられます。

 会場では、白水耕雲作の「大灯籠絵」のほか、県内の神社に奉納された大絵馬にもご注目ください。

(福岡市博物館学芸員・河口綾香)

◇ ◇
福岡市早良区の市博物館で特別展「大灯籠絵」が11月4日まで開催中。

=(10月18日付西日本新聞朝刊に掲載)=

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