特別展「博多のみほとけ」
2024/10/26(土) 〜 2024/12/08(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
2024/11/24 |
博多に関わる名僧として忘れてはならないのが、僊厓義梵(せんがいぎぼん)(1750~1837)です。「仙厓」と表記されることが多いですが、正式な僧名は「僊厓」です。僊厓は、江戸時代に活躍した臨済宗の僧侶で、日本最初の禅宗寺院である博多・聖福寺の住職を務めました。
僊厓といえば、禅の教えを分かりやすく伝える親しみやすい書画が有名ですが、博多の名所旧跡を訪れて多くの風景画も描いています。そして、そのほとんどに博多の歴史に関する詩文を添えています。
例えば「博多湾図」は、箱崎の辺りから博多湾を望んだ風景を描いたものです。筥崎宮の鳥居や、かつて海岸線に広がっていた松林も見えます。そして、僊厓自作の詩文では、博多湾を越えて中国へ渡った人々に対する尊敬の思いが述べられています。
外国との交流を通して都市の歴史を刻んできた博多の記憶は、江戸時代の人々にも受け継がれていたのです。
(福岡市美術館学芸員・宮田太樹)
福岡市中央区の市美術館で特別展「博多のみほとけ」が12月8日まで開催中。
=(11月22日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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