特別展「博多のみほとけ」
2024/10/26(土) 〜 2024/12/08(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
2024/11/23 |
禅といえば、京都や鎌倉を想像される方が多いでしょうが、博多にも歴史ある禅宗寺院が多く存在します。というのも、中世の博多には海外貿易に従事する中国人商人が多く居住していました。彼らの支援を受けて、聖福寺(福岡市博多区御供所町)や承天寺(同市博多区博多駅前)といった、現代の私たちにもなじみ深い禅宗寺院が創建されたのです。
鎌倉時代には、最新の仏教知識を求めて中国から多くの禅僧が日本へ招かれました。彼らは京都や鎌倉へ上る前に博多に滞在することもありました。
例えば「清拙正澄墨蹟(せいせつしょうちょうぼくせき)」は、元時代の禅僧・清拙正澄が、来日後、しばらく博多に滞在していた折に書かれたものです。円覚寺(同市博多区御供所町)の長老の秀山元中(しゅうざんげんちゅう)に与えられた詩で、秀山にちなんで四季折々の山の情景を詠みながらその人柄をたたえています。博多を舞台にした禅僧による国際交流の一端がうかがえる貴重な作品です。
(福岡市美術館学芸員・宮田太樹)
福岡市中央区の市美術館で特別展「博多のみほとけ」が12月8日まで開催中。
=(11月15日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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