
開館25周年記念
肉筆浮世絵―師宣・春章・北斎たちの筆くらべ
2025/04/12(土) 〜 2025/05/25(日)
10:00 〜 17:00
出光美術館(門司)
2025/04/30 |
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春と秋の季節を思わせる2人の美人を描き分ける2幅で1対の掛け軸です。春の幅には上部に描かれた山腹のところどころに桜の花、その少し下あたりに菜の花が咲き誇る中、金の扇を持つ立ち姿の美人、秋の幅には雲の絶え間からぼんやりのぞく月明かりの下で、女郎花(おみなえし)と紅葉のような赤い色をした植物の平原を背景に、虫かごを持つ美人が描かれています。
2人とも顔は小さく細身で均整がとれたスタイルで、着物をつまんだり、扇を傾けたり、虫かごを捧げ持ったりという所作も美しく、理想的な姿をしています。それは本図の二美人が日本の伝統的な春の女神「佐保姫」、秋の女神「竜田姫」に準(なぞら)えられているからなのかもしれません。葛飾北斎の手による優美な肉筆浮世絵の逸品です。
葛飾北斎(1760~1849)は、はじめ勝川春章に入門し、浮世絵以外にも琳派や洋風画など様々な流派を学びました。北斎は版画の富嶽三十六景で有名ですが、本図のような肉筆浮世絵も数多く描き、後年に独自の画風を確立しました。
(出光美術館(門司)主任学芸員 立畠敦子)
▼開館25周年記念 肉筆浮世絵―師宣・春章・北斎たちの筆くらべ 5月25日(日)まで、門司区の出光美術館(門司)。一般700円、高大生500円、中学生以下無料。出光美術館(門司)=093(332)0251。
【主催】出光佐三記念美術館、出光美術館、西日本新聞社【協賛】出光興産
=(4月24日付西日本新聞北九州・京築版朝刊に掲載)=
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