
開館25周年記念
肉筆浮世絵―師宣・春章・北斎たちの筆くらべ
2025/04/12(土) 〜 2025/05/25(日)
10:00 〜 17:00
出光美術館(門司)
2025/05/01 |
|
吉原に向かう客が猪牙船(ちょきぶね)に乗り込んで隅田川を進み、今戸橋で船を下り、日本堤を歩いて吉原に入り、にぎやかな仲の町の往来を抜け、妓楼で華やかな宴を催し、最後に床入りするまでを描いた絵巻です。吉原は幕府公認の遊郭で、当初は日本橋にありましたが、明暦の大火(1657年)の後、浅草のはずれに移転しました。
吉原までは、隅田川から山野堀に入って進み、下船して堀沿いの日本堤を約1キロ行くと、ようやく入り口、吉原大門に到着となりました。そのため日本堤は吉原通いの憧れ、代名詞ともいえ多くの浮世絵が残されています。日本堤へと続く隅田川。その川岸の風景は、春は桜、夏は花火や船遊びなど、江戸の人々から愛され、江戸の名所として知られました。
こうした隅田川の景色を描いた隅田川図巻が評判となったのが、鳥文斎栄之(1756~1829)です。栄之の隅田川図巻は、後桜町上皇の文庫に収められたとされます。庶民の間で流行した浮世絵が、上流階級の人々にも愛され、楚々として上品な栄之の美人画は多くの人々に受け入れられていたことが見て取れます。
(出光美術館(門司)主任学芸員 立畠敦子)
▼開館25周年記念 肉筆浮世絵―師宣・春章・北斎たちの筆くらべ 5月25日(日)まで、門司区の出光美術館(門司)。一般700円、高大生500円、中学生以下無料。出光美術館(門司)=093(332)0251。
【主催】出光佐三記念美術館、出光美術館、西日本新聞社【協賛】出光興産
=(4月25日付西日本新聞北九州・京築版朝刊に掲載)=
2025/04/23(水) 〜 2025/05/03(土)
HOUSE
2025/04/05(土) 〜 2025/05/04(日)
福岡三越9階 三越ギャラリー
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2025/04/17(木) 〜 2025/05/05(月)
大丸福岡天神店 本館8階催場
2025/04/26(土) 〜 2025/05/05(月)
EUREKA エウレカ