
レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
2018/04/06(金) 〜 2018/06/03(日)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
アルトネ編集部 2018/06/01 |
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「カッシナの戦い」は、1364年にフィレンツェがピサに勝利した戦いを描いている。水浴中に急襲を受けたフィレンツェ軍が、急いで戦闘準備を整える構図を考えたのは、新進気鋭のミケランジェロ。「アンギアーリの戦い」を注文されたレオナルド・ダヴィンチと同様に宮殿の大広間の壁画を依頼され、2人の芸術家は戦闘画で競作することになった。
ただ、ミケランジェロの壁画も、ダヴィンチと同じく完成することはなかった。それでも残された2人の芸術は後の芸術家たちに引き継がれていく。「カッシナの戦い」も現代にその構図を伝える一つで、ミケランジェロの下絵を直接の手本とした唯一の油彩模写だ。
体をひねって川から上がる兵士、足を伸ばして急いで衣服をはこうとする姿もある。14世紀のヨーロッパで裸での戦闘はないはずだが、戦闘準備の場面とすれば裸体がひしめく構図も違和感はない。生死を分ける一場面を切り取ったダヴィンチに対し、彫刻家を自負するミケランジェロは得意の肉体描写で構想を練った。二つの幻の壁画からは、ルネサンス期の天才2人が繰り広げようとした「戦い」を感じ取ることができる。=5月28日西日本新聞朝刊に掲載=
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