NTT西日本スペシャル おいでよ!絵本ミュージアム2018
2018/07/19(木) 〜 2018/08/19(日)
10:00 〜 18:00
福岡アジア美術館
2018/08/11 |
「NTT西日本スペシャル おいでよ! 絵本ミュージアム2018」は19日まで、福岡市博多区下川端町の福岡アジア美術館で開かれている。家族で楽しめる見どころを紹介する。
巨大なパネルに映し出された海の中を赤い魚の群れが素早く泳ぎ回る。「待て~」。福岡市中央区の松岡航平君(3)が魚に触ろうと、小さな手をいっぱいに伸ばしてジャンプした。
レオ・レオニさん作「スイミー」の世界を映像で表現したコーナーは子どもたちに大人気。「絵が動くと想像が深まっていいですね」。航平君の母益実さん(43)がほほ笑む。
「絵本ミュージアム」では2007年の第1回からデジタル展示を取り入れている。「絵本との出合いの幅を広げたいからです」。主催団体の一つNPO法人「子ども文化コミュニティ」の高宮由美子代表理事はデジタルに絵本の新たな可能性を見いだす。
「例えば」。高宮代表理事が案内してくれたのは、林明子さんが絵を手掛けた「もりのかくれんぼう」の展示。森の中をイメージした薄暗い幕の中、電子化した作品を映し出す画面があった。「文章は隠れていますが、指でなぞると…」。画面に指を滑らせると、動きに合わせて文字が表れた。「障害や病気で声を出せない人でも、指で“読み聞かせ”ができると思いませんか」
会場の外には、絵本検索用のモニターも設置されている。かわいらしい小型ロボットの案内で年齢、性別、好きな色、好きな画風を選択すると、おすすめの一冊を紹介してくれるのだ。
那珂川町の野口陽(はる)君(3)は紹介された作品を見て興味津々。母歩さん(31)は「家にあるのは乗り物の絵本ばかりだから。今度、本屋さんに行こうね」と笑顔で話し掛けた。
楽しみ方の枝を広げる絵本の世界。子どもたちのまなざしの先には創造力という名の果実がなっている。=8月7日西日本新聞朝刊に掲載=
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