名画が奏でる8つのフーガ 青木・セザンヌ・ルノワール
—ブリヂストン美術館コレクション展
2018/07/14(土) 〜 2018/09/09(日)
10:00 〜 17:00
久留米市美術館
2018/09/07 |
「ザオ・ウーキーと形のない風景」は多様な抽象画の世界が広がる。「抽象画はどう鑑賞すればいいか分からない」とよく耳にする。この空間では、凝視すること、遠く眺めることの両方を勧めたい。
中国出身でフランスに在住した抽象画家ザオ・ウーキーの「07・06・85」は、間近では奔流のように絵の具がほとばしる一方、遠巻きでは細かな粒子が液体の中でゆったりと舞うよう。1枚の絵なのに、流れる時間の変化を感じられる。「何時間もこの絵の前にたたずむ人もいました」と市美術館の佐々木奈美子学芸員は語る。
飯塚市出身の画家野見山暁治さん(97)の「かけがえのない空」は2011年の作品。深紅の色は、何かに食らいつく龍のようにも、曇天を覆う茜雲(あかねぐも)のようにも見えてくる。「絵の意味を考えるというより、想像を広げていろいろ語り合ってもらえたら」と佐々木さんは期待する。
絵の一つ一つが放つ気配や存在感に身を委ねる。それは抽象でも具象でも共通する、生の美術作品と「出会う」何よりの醍醐味(だいごみ)だ。(大矢和世)=9月1日西日本新聞朝刊に掲載=
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