九州、山口エリアの展覧会情報&
アートカルチャーWEBマガジン

ARTNE ›  EVENT ›  ハマスホイとデンマーク絵画

ハマスホイとデンマーク絵画

日程  2020/04/07(火) 〜 2020/06/07(日)
会場 山口県立美術館
LINE はてなブックマーク facebook Twitter

※新型コロナウイルスの感染予防対策のため臨時休館中です。
最新情報については
公式サイトをご確認ください。
 

ヴィルヘルム・ハマスホイ 《背を向けた若い女性のいる室内》
1903-04年 油彩/カンヴァス ラナス美術館 ©Photo:Randers Kunstmuseum

 北欧の柔らかな光が射し込む静まり返った室内―開け放たれた扉、控えめで上品な家具調度、後ろ向きの女性―。

 描かれているのは、画家の自宅の居間や寝室ですが、生活の痕跡は慎重に消し去られており、音と光が閉じ込められた静謐な世界では、時の流れも止まっているかのようです。17世紀オランダ風俗画の影響が認められることから “北欧のフェルメール” とも呼ばれるデンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)の作品は、西洋美術の古典を想起させる空気を纏いつつ、近代の都市生活者特有の、ある種の郷愁を感じさせます。

 ハマスホイが活動したのは、西洋美術が華々しく展開した1900年前後の十数年間でした。印象派に続いてポスト印象派が登場し、象徴主義、キュビスム、表現主義など新しい芸術が次々に生まれました。そうしたメインストリームの “喧噪” から離れて、ハマスホイは独自の絵画を追求し、古いアパートや古い街並み、古い家具など、時間が降り積もった場所やモティーフを静かに描き続けました。きらびやかな世紀末美術の中で、寡黙なハマスホイの作品はひときわ異彩を放っています。

 没後、一時は時代遅れの画家と見なされ、忘れられたハマスホイ。その美しく調和した色彩と繊細な光の描写、ミニマルな構成は、画家の慎み深さと、洗練されたモダンな感性を示しています。

 欧米の主要な美術館が続々と作品をコレクションに加えるなど、近年、ハマスホイの評価は世界的に高まり続けています。日本でも2008年にはじめての展覧会が開催され、それまでほぼ無名の画家だったにもかかわらず、多くの美術ファンを魅了しました。

 静かなる衝撃から10年余り。日本ではじめての本格的な紹介となる19世紀デンマークの名画とともに、ハマスホイの珠玉の作品が再び来日します。

他の展覧会・イベントを見る

おすすめイベント

RECOMMENDED EVENT
Thumb mini 0b28d371d8

松浦史料博物館開館70周年記念・九州国立博物館開館20周年記念特別展
平戸モノ語り ─松浦静山と熈の情熱

2026/01/20(火) 〜 2026/03/15(日)
九州国立博物館

Thumb mini 9a697c3afa

ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト

2025/12/13(土) 〜 2026/03/08(日)
福岡市美術館

Thumb mini 5b95af67f4
終了間近

令和7年度 福岡県立美術館所蔵品巡回展
移動美術館展 洋館と時を紡ぐアート

2026/01/24(土) 〜 2026/03/01(日)
大川市立清力美術館

Thumb mini 298cbb2599
終了間近

令和7年度新進気鋭の芸術家育成事業 旧上庄小レジデンスプログラム
成果展「不確かな地図」

2026/01/31(土) 〜 2026/03/01(日)
九州芸文館 エントランスギャラリー、福岡県立美術館 1F彫刻展示室

Thumb mini d8b2239941

第5回 芸術実験 「旧朝倉市役所」

2026/02/28(土) 〜 2026/03/08(日)
旧朝倉市役所

他の展覧会・イベントを見る

おすすめ記事

RECOMMENDED ARTICLE
Thumb mini 258ad34c51
ニュース

大分・別府でアーティスト・イン・レジデンスにまつわる企画が集中! 全国のアーティスト・イン・ レジデンス実践者が集結するイベントも。

Thumb mini 3542ff96ca
ニュース

【NEWS】福岡/3月の展覧会まとめ

Thumb mini 1a26bc4fb5
レポート

美術史に燦然と輝く芸術家の作品がずらり。久留米美術館開館10周年記念展はアーティゾン美術館の「いま」を伝える80作品

Thumb mini 86f8d05d59
レポート

福岡市博物館で2月21日開幕 「魔法の歴史スコープ」展 人と環境の関わりから見えてくる福岡の今

Thumb mini 6adb782924
コラム

福岡県立美術館「みんなの画材」から見えてきたこと(寄稿:福岡市美術館学芸員 忠あゆみ)

今週の人気記事

WEEKLY RANKING
特集記事をもっと見る