第3回 福岡アートアワード受賞作品展

　福岡アートアワードは、福岡市美術館が Fukuoka  Art  Next の一環として実施する事業であり、2022年度に創設されました。過去１年間に福岡市内で目覚ましい活動をおこない、今後さらなる飛躍が期待できるアーティスト（美術作家）を対象に、贈賞によりアーティストを支援し、買い上げ作品は福岡市美術館の所蔵品として展示活用されるという、新たな視野をもつアワードです。本アワードの開催により、福岡市にアーティストが集まり、質の高い作品の展示と市民がアートに親しむ機会が増え、福岡市がアートのまちとなることを目指しています。
　第３回福岡アートアワードでは、応募資格を過去１年間に福岡市内で公開・発表をともなう活動をおこなった作家とし、2024年８月１日から９月30日の募集期間に、62組の応募がありました。同年11月10日に開催した第1次選考委員会では、応募資料をもとに、美術史家・美術評論家  水沢勉氏、国立国際美術館学芸課長  植松由佳氏、ナショナル・ギャラリー・シンガポール  キュレートリアル＆コレクションズ  ディレクター  堀川理沙氏という現代美術に造詣が深く、公立美術館で作品収集の経験がある選考委員による厳正なる審査により、11組が第２次選考委員会に進みました。同年12月17日に開催された第２次選考委員会では、作家から提供された追加資料とともに買い上げ可能作品についての審査がおこなわれ、最終的に４組の受賞が決まりました。
　本アワードは、作品を購入し、福岡市美術館の所蔵品とするというこれまでにない形を取ります。４組の作品は、収集にふさわしい作品かを審議する収集審査会に諮られ、収蔵が承認されました。本展覧会では、福岡アートアワードの受賞作家４組の買い上げ作品を初披露いたします。

　会場は、2階　近現代美術室B。