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芸術工学50周年記念事業 

デザイン基礎論連続シンポジウム・デザイン哲学Bar「プロボケバー」

日程  2018/07/27(金) 〜 2018/09/07(金)
会場 紺屋2023
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デザイン哲学Bar「プロボケバー」は、国内外の第一線で活躍する教授、デザイナー、編集者からの挑発的な問いに対して、お酒を片手に会場のみなさんとともに考える場です。武蔵野美術大学基礎デザイン学科と九州大学大学院芸術工学研究院が共催し、全6回開催されます。(開催回により、会場が異なります。)

第1回
7/27(金) 19:00-21:30
会場:紺屋2023 (福岡市中央区大名1-14-28 第一松村ビル201)
タイトル:デザインが存立するとき
プロヴォケーター:板東孝明、伊原久裕 
コーディネーター:古賀徹 
デザインは、芸術とは異なり、単に形をつくることでもなく、単に意味を与えることでもない。二つのメディア「形」と「意味」の交差点にデザインが存立するならば、その存在の条件はいかなるものだろうか。二つの接点に存立するデザインのあり方について、板東氏は「デザインの原像」、ヨゼフ・アルベルスの目指した色や形が生起する瞬間に立ち会うことの意味について、また、伊原氏はアイソタイプを典型とする、形から記号へと向かうアプローチについて語り、デザインのスリリングな存立の局面を明らかにする。 

第2回
8/3(金) 19:00-21:30
会場:サンボン (福岡市中央区薬院3-12-22 美山ビル402 )
タイトル:デザインの実践にとって基礎は不要(か) 
プロヴォケーター:川浪寛朗、山内泰 
コーディネーター:下村萌
デザインの現場で、顧客の要求に応えること以外に、デザインとは何か、何のためのデザインなのか、といったデザインフィロソフィーに関する問いは重要性を持つのだろうか。それともそうした原理的な問いかけは若気の至り、単なる逃避タイムであり、作業効率の妨げとなるばかりなのか。 原研哉氏の右腕として業務に忙殺される川浪氏と、ソーシャルデザインの実践でスケジュールがぎっしりの山内氏が、デザインの実践における基礎論の(不)必要性を語る。 

第3回
8/17(金) 19:00-21:30
会場:紺屋2023
タイトル:デザインを教えることはできるのか
プロヴォケーター:シン・ヒーキョン、小林昭世 
コーディネーター:池田美奈子 
デザインが、様々な要素を組み合わせ〈いのち〉を育むものだとすれば、デザインをなすのは職業的デザイナーだけではない。だとすればデザインの究極の目的とは、デザインする主体(人間)を育成することであるはずだ。かのウィリアム・モリスは、デザインすることを教えることはできないと言った。韓国でデザイン基礎教育の実践に関わるシン氏と、理論としてのデザインを教える小林氏が、デザインの主体とは何か、その主体が形成される条件など、デザイン教育の根源を問う。 

第4回
8/30(木) 19:00-21:30
会場:紺屋2023
タイトル:終わらない編集としてのデザイニング 
プロヴォケーター:藤崎圭一郎、池田美奈子 
コーディネーター:古賀徹 
デザインはしばしば問題解決といわれるが、編集とデザインとの相似性から浮き彫りになることは、答えから問いを探し出す入れ子状の終わりなき文脈創造プロセスであり、そこには21世紀の新しいデザイン観の道標があるはずだ。『デザインの現場』などの編集長を務めた藤崎氏と、情報編集・デザイン史を専門とする池田氏が、編集の現場で積み重ねた編集観・デザイン観を織り交ぜながら、デザインプロセスに特有のクリエイティビティのあり方を語る。 

第5回
8/31(金) 19:00-21:30
会場:紺屋2023
タイトル:変動する意味としてのデザイン
プロヴォケーター:小林昭世、古賀徹 
コーディネーター:伊原久裕 
記号論者のモリスやパース、コンセプト論を展開したドゥルーズの思考から、現代のデザインを捉え直してみる。意味を感知するのは人間だとすれば、デザインの対象は最終的には〈もの〉でもなく、また〈しくみ〉にも留まらない。それは一体何を造形し、そして何を目指すのか。記号論の観点からデザインを捉える小林氏と、現代哲学が専門の古賀氏が、記号や概念のつながりとしてのデザインのあり方について新たな視点を探る。 

第6回 最終回
9/7(金) 19:00-21:30
会場:冷泉荘(福岡市博多区上川端町9-35)
タイトル:デザインのヒューマニズム2.0
プロヴォケーター:池田美奈子、伊原久裕、古賀徹 
「便利」、「快適」、「安全」を目的とする技術は、時に、公害や環境破壊、人間性の疎外など負の側面を生みだす。従って技術は人間に真にふさわしいものであるべきだ。だとすれば、その「人間」、技術が奉仕すべき「人間性」とは何か。むしろその「人間性」こそが、公害や人間破壊を産み出してきたのではないか。この根本的で倫理的な問題について、「技術の人間化」を標榜する九州大学大学院芸術工学研究院の教員たちが、デザイン学の最先端の動向を踏まえ、ヒューマニズムの観点からデザインの基礎論を総括する。

[申し込み方法]
※要事前予約
事前申し込みはウェブサイトでのみ受け付けています。申し込みはこちら

[参加費]バーチャージ ¥2,000、各回定員30名 ※いったん予約された場合、キャンセル・ご返金は一切お受けできませんのでご了承願います。

 

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