日程
2019/04/20(土) 〜 2019/05/26(日)
会場 福岡アジア美術館 |
2018年、いわさきちひろ(1918-1974)は生誕100年を迎えます。にじむ色彩で描かれた子どもたち、花々、そして大きく空けられた余白。絵本、挿絵、カレンダーなど、さまざまなメディアを通じてその絵は生活の隅々にまで浸透し、没後40年を超えてなお膨らみ続ける人気は今や世界に広がりつつあります。一方で、その作品に関しては、「子ども、花、平和」などのモティーフ、あるいは「かわいい、やさしい、やわらかい」といった印象ばかりが注目されやすいようです。
「いわさきちひろ、絵描きです。」――ちひろの自己紹介の言葉をそのままタイトルに掲げる本展では、作品の技術面や背景に注目、いわさきちひろをあらためて「絵描き」として捉え返す回顧展です。少女時代を戦火とともに生き、新しい時代の絵を探究し続けたちひろ。会場には、戦前の資料から、これまでまとまって見られる機会の少なかった油絵、紙芝居や幻灯、そして、輝く色彩が美しいおなじみの水彩画まで、さまざまなメディアの展示物約200点が揃います。アニメーション監督の故・高畑勲氏が監修した、絵のなかに入り込む空間インスタレーションや、映像番組「黒柳徹子さんと『いわさきちひろ』のダイジェスト版も合わせて紹介。いわさきちひろの魅力を再認識できる機会にご期待ください。
会場は福岡アジア美術館 企画ギャラリー。
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