ゴッホ展
響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
2021/12/23(木) 〜 2022/02/13(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
2022/02/09 |
福岡市美術館で開催中の「ゴッホ展」に合わせ、オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90)にちなんだ小説で知られる作家の原田マハさんが同館で講演した。展示作品の紹介を交えて傑作が生まれた背景を解説し、「自分だけの表現を求めて挑戦する精神は、今も世界中の人に刺激を与えている」とたたえた。
美術研究家の原田さんは美術をテーマにした著作が多く、ゴッホの死の謎に迫る小説・戯曲「リボルバー」などゴッホ関連作も複数ある。原田さんは、27歳で画家を志し37歳で亡くなったゴッホの創作期間が10年間しかなく、晩年4年間に代表作が集中していると指摘。画家のゴーギャンと共同生活を送った南フランスでの62日間が「ゴッホの作風を変えた」として、2人が住んだ家をモデルにしたゴッホの「黄色い家(通り)」での日々を紹介した。
2人は日本の浮世絵の研究など新たな作風を求めて修練。モデルを用いる現実的な描写を好んだゴッホに対してゴーギャンが空想画を勧め、ゴッホはゴーギャンと決別後に空想画を描き始めたという。
最晩年の「夜のプロヴァンスの田舎道」は自由に描いた空想画の傾向が強く、原田さんは「自分はここにいるというゴッホの叫びであり、まったく新しいタイプの作品になった」と強調。ゴーギャンの影響がゴッホの才能を花開かせたことを解き明かした。
「ゴッホ展」は13日まで(月曜休館)。一般2千円など。西日本新聞イベントサービス=092(711)5491(平日午前9時半~午後5時半)。
(川口安子)
=(2月5日付西日本新聞朝刊に掲載)=
■「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」のチケットのご購入は
コチラから。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2024/10/31(木) 〜 2024/11/25(月)
大丸福岡天神店 本館8階催場
2024/09/07(土) 〜 2024/11/24(日)
つなぎ美術館
2024/10/26(土) 〜 2024/12/01(日)
九州芸文館