つくる展 TASKOファクトリーのひらめきをかたちに
2023/03/18(土) 〜 2023/05/14(日)
10:00 〜 18:00
スペースLABO(北九州市科学館)
2023/04/06 |
総合アートカンパニー「TASKO(タスコ)」(東京)が生み出すさまざまなデザインや映像作品は、皆さんも知らず知らずのうちにどこかで目にしているかも知れません。
ものづくりのプロ集団であるTASKOの仕事は舞台制作のほか、アーティストのミュージックビデオや映画美術など多岐にわたります。さまざまな分野の専門スキルを備えたメンバーが集まり、ユニークなアイデアと技術力、そして身近な素材を使って、誰も見たことのない、体験したことのない「新しいものづくり」を発表し続けています。
「つくる展―TASKOファクトリーのひらめきをかたちに」は、山形県酒田市の市美術館で展覧会の企画を担当する私が東京出張の際、銀座のウインドーディスプレーでTASKOの作品と出合ったのをきっかけに生まれました。
その作品は、視覚、嗅覚、聴覚、触覚などの五感を刺激し、鑑賞者を驚かせたり、逆に癒やしたりとさまざまな感情を呼び覚ましてくれます。ユニークさや発想力に強く引かれ、地方で見る機会が少ないこれらの作品を地元の子供たちに見てほしいと企画しました。
TASKOには「地方のミュージアムでも展示可能な作品を」と依頼しました。全国にはさまざまな形態のミュージアムがあり、展示する際にいろんな制約が出てきます。作品のサイズはもちろん、設置の仕方、メンテナンス方法、安全性などです。地方から発信するTASKOの「つくる展」は、全国のミュージアムでの巡回展示を当初から想定してお願いしました。
2021年に酒田市美術館で初開催した際には約1万3千人が来館しました。人口約9万7千人の小さな街にある当館での1万人突破の展覧会は4年ぶりで、大きな反響を呼びました。3年たった今でも美術館に来る子供たちは作品をちゃんと覚えていて、どの展示室にどんな作品があったかを私に教えてくれます。子供たちの心に作品が届いていたと感じています。
全国で3会場目となる北九州市でも多くの家族連れなどがTASKOの作品と出合い、新しい発見をし、楽しい思い出をつくることができると思います。
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北九州市科学館「スペースLABO」(八幡東区)で開催中の「つくる展―TASKOファクトリーのひらめきをかたちに」を企画した酒田市美術館の武内治子学芸主任が、展示の狙いや作品の楽しさを紹介します。
=(3月21日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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つくる展-TASKOファクトリーのひらめきをかたちに
北九州市八幡東区の市科学館「スペースLABO」で5月14日まで開催中。西日本新聞社など主催。4月11、18、25日と5月9日は休館。中学生以上1100円、4歳~小学生600円。事務局=070(4035)2698(平日午前9時~午後5時)。
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