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【黒田清輝や草間彌生など】2024年、鹿児島市立美術館の注目展覧会!

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アルトネ編集部
2024/04/01
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 九州、山口エリアの展覧会情報を発信するARTNE(アルトネ)による、各施設の展覧会ラインナップから注目の展覧会をご紹介するシリーズ。今回は鹿児島市立美術館編です。

 

■誰もが知るオードリー・ヘプバーンの写真作品展

《ローマの休日》1953年mptvimages.com

​特別共催展「オードリー・ヘプバーン  写真展」
2024年3月20日(水・祝)~5月6日(月・振休)

 銀幕の世界に舞い降りたオードリー・ヘプバーン(1929~1993)は1953年の「ローマの休日」で、アカデミー主演女優賞を獲得しました。その後、絶大な人気と女優としての確固たる地位を得、映画での活躍だけではなく、ファッションアイコンとしても名を馳せました。本展は、ファッション、映画、プライベートをテーマとして構成します。一流のハリウッドフォトグラファーによるオードリー・ヘプバーンの写真作品をお楽しみください。

 

■鑑賞にまつわる様々な困りごとへの解決法をご提案

ピート・モンドリアン《コンポジションD》1932-1973年

小企画展「美術館を楽しもう 鑑賞の処方箋」
2024年4月2日(火)~5月12日(日)

 「作品の見方が分からない」「美術館をもっと活用したい」…、美術館での鑑賞がはじめての人からよく訪れる人までがもつ、鑑賞にまつわる様々な困りごとへの解決法をご提案します。学芸員がお出しする鑑賞の処方箋を頼りに、今までよりも一つ先の鑑賞体験をお楽しみください。

 

■完成作とは異なる魅力を放つ素描に注目した展覧会

エミール=アントワーヌ・ブールデル《サッフォー》 1900年

小企画展「素描の魅力~創作の裏側に迫る」
2024年5月28日(火)~7月15日(月・祝)

 作家の思索の跡をうかがわせる素描は、完成作とは異なる独自の魅力を放っています。満田天民、藤島武二、梅原龍三郎、橋口五葉、ブールデル、マイヨール、帖佐美行…。所蔵作品の中から、バラエティに富む作家の素描をご紹介します。


 

■黒田清輝の足跡を多角的に紹介し、今なお光を放つ作品の魅力に迫る
 

黒田清輝《読書》東京国立博物館蔵
出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/

特別企画展「鹿児島市立美術館開館70周年記念 没後100年 黒田清輝とその時代」
2024年7月24日(水)~9月1日(日)

 2024年は鹿児島市立美術館の開館70周年と、黒田清輝の没後100年にあたります。1866年に鹿児島市で生まれた黒田は、法律修学を志し留学したフランスで絵画の道へ転じ、1893年の帰国以降1924年に没するまで、清新な画風で洋画を拓き、生涯にわたって日本の美術振興に力を注ぎました。国内の博物館・美術館等が所蔵する名品と市立美術館の所蔵品から、黒田の足跡を多角的に紹介し、今なお光を放つ作品の魅力を見つめます。


 

■前衛芸術家・草間彌生の版画芸術の魅力と軌跡を展観


特別企画展「鹿児島市立美術館開館70周年記念
松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」

2024年9月27日(金)~11月10日(日)

 前衛芸術家・草間彌生は、ニューヨークで暮らした16年間に、絵画、インスタレーション、ハプニングなどが高い評価を受けます。帰国後の1979 年に初めて発表した版画作品には、死への恐れや苦悩を前面に押し出した以前の作品とは対照的に、カボチャ、ドレス、花など華やかなモチーフが色彩豊かに表現されていました。本展では、松本市美術館が所蔵する世界最大規模の版画コレクションから厳選した約160点の作品で、草間の版画芸術の魅力と軌跡を展観します。



■美術館と直接関わりのあった作家たちを、彼らの作品とともに紹介

谷口午二《あさがお》1936年

小企画展「開館70周年記念 鹿児島市立美術館と作家たち」 
2024年11月14日(木)~2025年1月26日(日)

 鹿児島市立美術館は黒田清輝の顕彰を第一義として昭和29年に開館、その後も多くの美術家たちがこの美術館の運営に携わってきました。本展は、市立美術館と直接関わりのあった作家たちを、彼らの作品とともに紹介するものです。

 

■伝統的な薩摩焼・薩摩切子から現代工芸まで、多彩な表現を紹介

薩摩焼(竪野)《秋草文丁子風炉》19世紀後半

小企画展「香りのうつわ」
2025年1月28日(火)~3月23日(日)

 香炉や香合といった、香りを楽しむ器に注目します。伝統的な薩摩焼や薩摩切子から、陶芸の宮之原謙、彫金の帖佐美行らによる現代工芸まで、多彩な表現を紹介します。あわせて、香りを想像させる絵画なども展示します。

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