日程
2022/12/03(土) 〜 2022/12/11(日)
会場 福岡アジア美術館ほか
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福岡アジア美術館2022年度アーティスト・イン・レジデンス事業の成果展「境界を縁どる ー石、呼吸、埋立地」を12月3日(土)から11日(日)まで実施します。
本展は第Ⅱ期のアーティスト、大西康明(日本)、ソー・ソウエン(福岡)、ゴン・ジエション[耿傑生](台湾)が、9月中旬からの約3カ月間、福岡に滞在し、福岡の土地や歴史、人に取材するなどして制作した新作を発表します。
■会期
2022年12月3日(土)~12月11日(日)
■会場・開場時間・料金
①Artist Cafe Fukuoka内 スタジオ/ギャラリー(福岡市中央区城内2-5)
11:00-17:00 ※12/5(月)休館
観覧無料
②福岡アジア美術館 アートカフェ/ロビー(7階)(福岡市博多区下川端町3-1)
9:30 – 19:30(金曜・土曜は20:00まで) ※12/7(水)休館
観覧無料
③本庄湯(福岡市中央区今泉1-3-10)
16:00 – 24:00 ※12/7(水)休館
ご観覧の方は、入浴料金(小人70円・中人180円・大人450円)が必要です
①②は、大西康明/ソー・ソウエン/ゴン・ジエション[耿傑生]3名の作品展示、
③はゴン・ジエション[耿傑生]のみの作品展示となります。
■関連イベント
◆ギャラリー・トーク
大西康明×ソー・ソウエン×ゴン・ジエション[耿傑生]
日時:12月3日(土)13:30–15:30
場所:Artist Cafe Fukuoka(福岡市中央区城内2-5)展示作品前
※入場無料、申込不要
※ゴン・ジエションは中日の逐次通訳あり
◆パフォーマンス
ソー・ソウエン「Bellybutton and Breathing ― お臍と呼吸」
静寂の中に呼吸が響く約15名の集団によるパフォーマンス。
日時:12月10日(土)17:30 – 18:30
場所:福岡アジア美術館8階 あじびホール(福岡市博多区下川端町3-1)
※入場無料、申込不要
■作家紹介
大西 康明/Onishi Yasuaki[招へい期間 Residency Period 9/16 - 12/14]
1979年生まれ、大阪府富田林市在住。空洞や余白など日常には意識されないような「間」や「境界」を多様な素材を用いて再構築し、人と自然などの関係を問う作品を制作。近年では、新しく銅箔を用いて河原全体をトレースする作品《石と柵》などを発表。
□滞在制作作品(展示会場:Artist Cafe Fukuoka/福岡アジア美術館)※2会場でシリーズ作品を展示
《境の石 室見川》Stone on Boundary The Muromi River
室見川の河原の石を銅箔で型取りしたものを空間に配置します。時間の堆積を象
徴する石の形態を借り、銅箔で覆い木槌で叩いて石の形をトレースする行為か
ら、表と裏、内と外、虚と実、時間や空間を捉えます。
ソー・ソウエン/Soh Souen[招へい期間 Residency Period 9/16 - 12/14]
1995年生まれ、北九州市在住。自らのアイデンティティーが何によって成り立っているかを、身体との関わりにおいて追及。肖像写真からドットのみを抽出した絵画シリーズや、自らの身体を縁取った絵画などを制作するほか、近年では、映像作品やパフォーマンスにも表現の領域を広げる。
□滞在制作作品
《Bellybutton and Breathing ——— お臍と呼吸》(展示会場:Artist Cafe Fukuoka)
どうしてわたしたちは「わたし」を強固に求めたり、ある群衆の中で「わたし」
を容易く放棄するのでしょうか。本インスタレーション、パフォーマンスでは、
人の出生と深く関わりのある「お臍」と「呼吸」に着目し、「わたし」や「わた
したち」の性質を検討します。
《エグササイズ》Eggsercise (展示会場:福岡アジア美術館)
生命の象徴である卵を身体のくぼみに挟み、落とさないように時を過ごすこと
で、わたしと世界の間にある隔たりや、暴力性について考察します。
ゴン・ジエション[耿傑生]/Keng Chieh-Sheng[招へい期間Residency Period 9/20 - 12/14]
1989年生まれ、台湾、台北在住。台湾や東アジアの人々の習慣、あるいはその身体性に注目して、オブジェやインスタレーションなどを制作。近年では、木の質感を重視した木彫作品やミクストメディアの作品を発表。
□滞在制作作品(展示会場:本庄湯/Artist Cafe Fukuoka/福岡アジア美術館)※3会場でシリーズ作品を展示
《水循環 ウォーターサイクル》Water Cycle
土地が埋め立てられたあと、水はどこへいくのか?私はこの問いから出発し、福
岡では浴槽に浸かる行為や埋立地を、水の移動という現象と関連づけて捉えまし
た。個人、都市、そして環境が織りなす密接な関係性を表現する上で、水の湧き
出る場所、量感、そのさまざまに変化する形態は作品の重要な要素となっていま
す。