野村佐紀子写真展「愛について あてのない旅 佇む光」

九州産業大学卒業生の仕事を紹介するシリーズ「卒業生－プロの世界－」。7回目となる今回は写真家・野村佐紀子（のむら さきこ）の展覧会を開催する。

野村は1967年に山口県下関市に生まれ、九州産業大学芸術学部写真学科（現在の写真・映像メディア学科）で学んだ。1991年より荒木経惟氏に師事し、1993年に開催した個展「針のない時計」を皮切りに、東京を中心として国内外で精力的に作品を発表している。今年、第33回写真の町東川賞新人作家賞を受賞した。

本展では、野村がこれまでに発表した写真集に焦点を当て、「裸ノ時間」、「黒闇」、「夜間飛行」など数々の写真集の中から選んだ作品群で展覧会を構成する。さらに野村が旅先や日常生活の中で撮影してきた未発表の近作も多数展示する。男性ヌードを撮った写真で広く知られる野村だが、被写体は風景や花、動物など様々だ。
暗がりの中に佇む淡い光に向けられた、野村佐紀子の愛に満ちたまなざしを、会場で感じ取ってみてはいかが。