日程
2017/04/15(土) 〜 2017/05/28(日)
会場 福岡アジア美術館 |
世界最大級かつ最高峰の美術の殿堂「ルーヴル美術館」。1793年の開館以来、200年以上の長い歴史を持つルーヴル美術館による、「漫画」でルーヴル美術館を表現するという新たな試み「ルーヴル美術館BDプロジェクト」が、ついに漫画の国・ニッポンに上陸する。
「BD」とはバンド・デシネの略で、日本の「まんが」、アメリカの「コミックス」のように、フランス語圏に古くから独自に発展してきた漫画文化。大衆的な作品がある一方で、まるで絵画のような複雑で技法に富んだ作品も多いことから、フランスにおいては「第9の芸術」と位置付けられている。「ルーヴル美術館BDプロジェクト」は、漫画という表現方法を通して、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるため、漫画家たちにルーヴル美術館をテーマに自由に作品を書いてもらう、という前代未聞の企画。日本の漫画家を含むフランス内外の著名漫画家が多数参加し、現在もプロジェクトは進行中だ。
気になる日本からの参加漫画家は、荒木飛呂彦、谷口ジロー、松本大洋、五十嵐大介、坂本眞一、寺田克也、ヤマザキマリ。他にニコラ・ド・クレシー、エンキ・ビラルなど総勢16人の漫画家が、16通りのルーヴル美術館を描いている。今回の展示は、約300点の原画やネームなどの資料・特別映像などからこのプロジェクトの全貌を紹介するというもの。
ルーヴル美術館と漫画家たちの華麗なるコラボレーションは、美術ファン、漫画ファンならずとも垂涎のアート・エンタテインメントだ。
展覧会は3部構成。「第1章 The Great LOUVRE~偉大なるルーヴル美術館~」では、所蔵品約55万点、総面積約60,600㎡、年間約900万人が訪れる世界最大級の美術館という「ルーヴルの表の顔」に焦点を当てた作品を展示。「第2章 Welcome to a Parallel World~ようこそ、異次元の世界へ~」では、「漫画」ならではの自由な表現で名作や建物自体に宿る摩訶不思議な世界を描く作品群を揃える。そして「第3章 Beyond Time and Space~時空を超えて~」では、800年以上の歴史を見守り続けたルーヴルの過去・未来、時代を超えて存在感を放つルーヴルと名作の普遍性に焦点を当てる。
他にも、オフィシャルサポーター・菜々緒を参加漫画家・坂本眞一が描き下ろした作品の特別展示や、公式イメージソング「ナンバーナイン」を担当する米津玄師の書き下ろしイラスト展示とオリジナルグッズの限定販売、2009年声優アワード史上初の主要三冠を獲得した実力派声優、神谷浩史による台詞を交えた臨場感たっぷりの音声ガイド600円(税込)など魅力的な仕掛けが満載だ。
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