コラム
日程
2021/09/18(土) 〜 2021/12/12(日)
会場 久留米市美術館 |
※ご来館前に、久留米市美術館ホームページで詳細をご確認ください。
九州洋画―それは継承と再生の物語。
明治の洋画界をリードしたのは黒田清輝や藤島武二ら多くの九州出身の画家たちでした。そのせいもあり、九州の油絵の展開は、どうしても日本の美術史と重ね合わせて考えられてきました。その一方で、福岡の八女で制作を続けた坂本繁二郎をはじめ、あえて地域にこだわり画業を追求した坂本善三や宇治山哲平など、固有の風土や文化をどこかに宿した表現が、私たちの心を捉えてきたことも事実です。
開館記念展につづく、この「九州洋画」第二弾では、たとえば、黒田たち白馬会があえて距離をとった褐色や黒という色彩、あるいは、ざらざらとした土の触感を手がかりに、大地の持つ内発的なエネルギーを感じさせる作品を明治から現代まで紹介することで、豊かで力強い九州の洋画の系譜を辿ります。
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